希志のページにも書いてあるのですけど、秋扇から生まれた人物たちは、
生まれる元となった相手への恋心を成就させられないと存在し続けられません。

未亜は海光への思いから生まれた人間ですが、海光には恋人が居る
(後に描きますが禅無ちゃんです)ため、愛を得ることが出来ず、
だんだん体が腐って朽ち果て、嫉妬や消滅への恐怖、苛立ちから暴走してしまいます。(言い換えるなら発狂、ですかね…)

未亜としての意識が薄れゆく中で、どうしても海光を傷つけたくない、
身も心も醜く変わってしまった自分を見せたくない。そう思った未亜は未琴に自分の殺害を頼みます。
一度は断る未琴ですが、もし自分が未亜だったならきっと同じように思うだろう、
未亜は、巡羅に愛されなかった場合での自分の姿、未亜は自分と同じだ、と思い、未亜の望みを叶えます。

未亜が発生した時点で既に海光には禅無が居たため、ある意味死ぬために生まれてきてしまった
ような子なんですが、もし未亜が略奪愛に成功していたら消える事もなかったかもしれません。
彼女の性格的に、その可能性はほとんどなかったですが。
もし、海光への思いから生まれたのが未琴の方だったら、
双子のどちらも消えずに済んだかもしれません。
未琴は略奪愛くらい平気で出来る子でしたから。

色々な不幸が重なって未亜は消滅への道を辿りました。